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セミナーやイベントのライブ配信で注意すべき8つのポイント【前編】

PLAZMA PARTNERS |ブライトコーブ株式会社 大野 耕平氏 × トレジャーデータ株式会社 小林 広紀

PLAZMAに参画するソリューションパートナーを紹介していく、「PLAZMA PARTNERS」シリーズ。初回は動画ホスティングプラットフォーム「Brightcove Video Cloud」の提供をはじめ、オンライン動画のパイオニアであるブライトコーブ株式会社のマーケティングマネージャー 大野 耕平さんをお迎えし、昨今のビジネス環境で注目されているオンライン動画、ライブ配信について、プロフェッショナルの観点からお話しいただきました。ホストはArm Treasure Dataの小林広紀です。前編をお送りします。

Topics

イベント前日23:43に飛んできたメッセージ/2日に渡って配信したPLAZMAを支えたBrightcove/1度のイベント開催で様々なデータが/ライブ配信に休憩は必要?/17時以降は魔の時間/競合はTV?/カメラ目線を意識せよ/イベント告知が生命線/準備や告知を短期間に設定できる?/直前のアナウンスも大切

PLAZMA PARTNERS 01 [Brightcove] – 1/2
Kohei Ono: Marketing Manager, Brightcove
Hiroki Kobayashi: Marketing Manager, Arm Treasure Data
Recording Date: 2020/03/26

ビジネスイベントはオンラインへ

小林 PLAZMA PARTNERS、本日はブライトコーブ株式会社マーケティングマネージャーの大野耕平さんをお迎えして、「セミナー・展示会のライブ配信で注意、検討すべき8つのポイント」ということでお話をお伺いしたいと思います。大野さん、よろしくお願いします。

大野 よろしくお願いします。

小林 実は大野さんはこのシリーズ、最初のゲストです。よろしくお願いいたします。早速本題に入ります。2月にわれわれArm Treasure DataはPLAZMAというイベントを行いました。そのときに大野さんには多大な協力をいただきまして、イベントのライブ配信をブライトコーブの「Video Cloud」を使って行いました今後Arm Treasure Dataのイベントも基本的にはオンラインの配信を中心に企画していこうということで、今後もいろいろ「Video Cloud」を活用していこうと思っています。現在、BtoBのマーケターの方、またBtoCの方も含めて、イベントをオンラインに切り替えていこうという方はたくさんいらっしゃると思います。既に切り替えている方もいらっしゃって、いろんな方がいろんなツールを使って今ライブ配信をやっていますよね。バズってますよね。

大野 そうですね、問い合わせも非常に増えています。

小林 その中で、こういったオンラインの配信をサポートし続けているブライトコーブの大野さんから見たイベントの注意点のようなところを聞いていきたいなと思います。

大野 ブライトコーブも昔からライブ配信やウェビナーというものはちょいちょいやっていたんですけども、昨今の新型コロナウイルスのもたらした状況によりかなりライブ配信のご依頼も増えましたし、われわれがやることも増えたました。いろいろな気づきが蓄積されてきたかなと思います。今日はそのあたりをお話できればなと思います。

ライブ配信の先駆けとなったPLAZMA

大野 私が考える一番のとっかかり、今業界の皆さんがライブ配信を始めようとしたきっかけは、恐らくArm Treasure DataのPLAZMAが先駆けだったかなと思っていまして、2月17日と18日に神田明神ホールで開催されたイベントですね。前日の16日に御社のディレクターの方から、こんなFacebookのメッセージが来たんですよね。大野さん、夜分遅くに申し訳ございません、大事な相談です、と。明日のPLAZMAを同時中継しようと思っていますと。これは、時間が右上にあるので見ていただきたいんですけど、23時43分というとんでもない時間で(笑)。

PLAZMAイベント前夜23:43に送信されたトレジャーデータ堀内からブライトコーブ大野氏へのご依頼(SNSキャプチャ)。急遽ライブ配信の実施を決断。

小林 私は子どもの寝かしつけをしてそのまま寝ちゃっていたので、これ見てなかったんですよ。朝起きて、大変だ、と(笑)。

大野 とはいえArm Treasure Dataではもともと動画の撮影はされていましたよね。だからいきなりライブ配信をしたいというわけじゃなくて、オンデマンドの動画コンテンツは用意されていたじゃないですか。それもあって、準備に実質12時間もなかったと思うんですけど、簡単にライブ配信には切り替えられたのかなと思っています。実際、朝の9時か10時ぐらいには配信用のWebサイトができまして、定点カメラでの配信とはなりましたけど、急遽ではありましたが2日に渡って大きなトラブルもなくライブで配信できたのかなと。

PLAZMA 2020 KANDA イベント時のライブ配信映像

小林 PLAZMAには関係各所の方および協賛パートナーの方がいらっしゃいます。「会場に来ないでください、ライブ配信で見てください」とインフォメーションするということは、リードを目的に協賛いただいている企業様に対してどう説明して協力をいただくか。急遽だったのでまずは、こういうご時世なのでご協力、ご理解お願いしますとお願いしました。そのあとにリードの問題や、セッションごとの視聴データの共有などを調整して。結果として協賛いただいた皆様にも、今後のイベント、ライブ配信あるいはオンデマンドでのイベントをやる上で一緒に関わっていくベンチマークになったというのはありますね。

ポイント1 その休憩時間、本当に必要?

大野 実際こちらのデータが、PLAZMAを見ていただいた視聴者数の経緯です。これは1日目のデータですね。2日でしたのでこのようなデータがもうひとつあります。1回のイベントだけでもこういった情報が取れるんですね。

時間毎の同時視聴者数グラフ(折れ線グラフ)。12時付近(ランチタイム)に大きな離脱が見て取れる。

例えば、1個目のポイントとしては、ここで凹んでいる部分があるじゃないですか。これは大体12時から13時なんですけども、イベント自体が休憩時間を設けているんです。そのときはPLAZMA、完全にオンラインに振り切ったわけではなくて。

小林 会場も設営して、実際に来場された方もいらっしゃって。

大野 当初予想の半分ぐらいは来ていたんでしたっけ?

小林 3分の1くらいですね。

大野 お昼休みという休憩は必要なんですけども、単純にこのグラフだけを見ると離脱になってしまっているということなんですよね。ここはすごく難しいポイントですが、完全に100%オンラインのウェビナーを実施する上で、休憩って必要なのかな?というのはポイントだと思います。単純にオフラインのイベントをオンラインに切り替えたとき、休憩を入れてしまいがちなんですけど、オンラインで視聴している人からするとずっと待機なんですよね。また、ライブ配信を見ている人は、結構ながら見の人が多いかなと思っていまして。何か仕事しながらとか、本当に家のテレビのようなイメージで、食器洗いながらもしかしたら見ているかもしれないですし。休憩自体本当に必要なのか、離脱のきっかけにならないか、という議論もあるかと思っています。

小林 1日通してのイベントにするのか、午後から半日ということにして休憩を入れずにセッションとセッションの間にライトニングトークを入れるとか。ずっとセッションでもしんどいと思うので、何か息抜きのコンテンツを入れるとか。そういう工夫は必要ですね。

大野 ですのでわれわれもおすすめしているのは、休憩はリアルタイムのイベントだと必要な場合があるので、その場合は自社の動画を流すとか。さっきおっしゃったような特別なライトニングトークを挟むとかして、できるだけ動画に途切れがないかたちにしていただくのが良いのかなと思っています。

ポイント2 17時以降の視聴者数は激減

大野 また、ライブ配信を行った上で、いろんなコメントがSNS上にありまして、そのほとんどが、やってよかったよ、という内容だったと思うんですよね。

PLAZMAイベントをライブ配信したことへの好意的な声(SNSからキャプチャ)

小林 ありがとう、というコメントをいただいたのはうれしかったですね。

大野 ほとんどがポジティブなコメントだったかなと思うんですけど、一部別のイベントではこういった意見もありました。「1.5倍速で見たい」とか。ライブだから不可能なのですが、いつも視聴している動画コンテンツの視聴環境に合わせたいのだと思います。あと、「21時からテレビ番組が始まるのでそっちを見たい」と。限られた時間でどう見てもらうかというところで、ライブの場合、面白さとか興味具合を引かないと見てもらえないという傾向があるのかなと思っています。実際、僕らのイベントだけじゃなくて、他社さんのイベントも見させていただいていると、17時以降視聴者が激減しているんですね。

小林 晩ご飯の準備しなきゃいけないとか、子どもが帰ってくるとか。

大野 詳細はわからないですけど、御社のイベントでもそうでしたし、われわれのイベントでもそうで。

小林 会社にいても、そろそろ帰宅の準備をしなきゃいけないとか、あるかもしれないですね。

大野 実際この前も、ブライトコーブでライブ配信イベントを行いましたけれども、そのときのアナリティクスも見ていただくと、17時以降から視聴者数がガクンと落ちてくるんですよね。これは有名な方が出ていても同じようなグラフが出ています。恐らく、もう帰宅しないといけないと思って準備している人もいるでしょうし、夕ご飯の準備している人もいるでしょうし、お子さんがちょうど帰ってくるタイミングなのかもしれないですし。10時から15時ぐらいは平均して安定して見てもらえるんですけども、17時以降は離脱される可能性が高いかなと。あと、19時以降になってくると、テレビ番組とかとの競合となってきますね。

小林 リアルなオフラインイベントだと、5時から始まって8時ぐらい終わって、そのあと懇親会やって、ってなるじゃないですか。全く逆になるわけですね。

大野 そうなんですよね。そこお付き合いでやっている方もいらっしゃると思うんですけど、デジタルの場合、画面から離れてどこか行ったってわからないっていうのがあります。この点が2つ目のポイントかなと思っています。

ポイント3 カメラ目線を意識すべし

大野 3つ目のポイント。カメラ目線意識ですね。こういった対談形式だとあまり意識する必要とは思いますが。

小林 でもカメラの先で見ている人を意識しながら話すというのはすごく大事なんですよね。

大野 視聴者がカメラの奥にいるよ、という意識ですね。

小林 これは慣れないと、われわれもタレントではないので、そのことを意識しながら話すのって場数を踏んでいかないと難しいですよね。例えばこうやって対面でしゃべっているときも、大野さんを見て話すのがいいのか、カメラをちゃんと見ながらしゃべるのがいいのかとか。いろいろ試しながらやっていきたいですね。

ポイント4 オンラインイベントは告知が最重要!

大野 ポイントの4行きます。ライブ配信においてかなり重要なのは、これはセミナーだけではなくて、Eコマースとかでも一緒ですけど、告知。これが生命線になるかなと考えています。

小林 われわれのPLAZMAのイベントをオンラインでやって、それ以降ライブ配信もやっているんですけど、比較的短期間で集客できるなというのが気づきでした。

大野 例えば今までだと、1カ月前にならないと場所がまず取れなかったりするので、1カ月前に場所を予約して、そこから告知という流れだったりしますよね。

小林 ロジが短くなったのもありますし、告知するじゃないですか。できるだけ前もって集客の時間を確保するためには1カ月前とかにまずリリースして、そのあとリマインドをして、という告知の仕方をやっていたんですけど、ウェビナーでは2週間くらいの短期間で集客できるということですね。比較的見やすい、どこにいても見られる、聞けるというのがあるのかなと思っています。

大野 おっしゃる通りだと思います。われわれも同じ体験をしていまして、極端な話、1週間でも100人程度であれば集められる場合があるなと思っています。

小林 あと、ウェビナーは数をこなせますからね。ロジが短くなって、関連するコストも減らせるので、100人とか50人の集客イベントをたくさん回せるじゃないですか。1,000人のイベントを1回やるよりも、100人のイベントを10回というのを、コスト掛けずにやっていけば、マーケティング施策のパフォーマンス向上が見込めますね。

大野 コンテンツさえよければ見てもらえる。ただ、いくらコンテンツがよくても忘れちゃうときってありますよね。日本代表のサッカーの試合、今日絶対見ようと思っているんだけど、8時ぐらいに気づいて、見忘れてたってあると思うんですけど、それと一緒です。事前の告知はもちろんなんですが、申し込んでいただいた人に直前でメールなり何かしらアナウンスするのは重要なのかなと思っています。登壇される方からも、TwitterなりFacebookでシェアしていただくとより歩留まりがよくなりますね。それ以外にも、これは「Video Cloud」の宣伝になっちゃうんですけど、「Video Cloud」の場合、ライブの動画を、ライブの最中にクリッピングすることができるんです。

Brightcoveを利用したSNS連携配信の配信フローイメージ

そのクリッピングした動画をダイジェストとして、FacebookとかTwitter上にアップロードしていただくことで、ライブ中での再告知ができるということです。1〜2時間のイベントだとそこまでやるのは難しいかもしれないですけど、1日のイベントとかだとそういう告知もできますので、使っていただければなとは思いますね。

ポイント5〜8は後編に続く

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トレジャーデータ株式会社

2011年に日本人がシリコンバレーにて設立。クラウド型データマネジメントソリューションを提供しています。日本では2013年から本格的に事業を展開し、デジタルマーケティングやデジタルトランスフォーメションの根幹をなすデータプラットフォームとして、すでに国内外400社以上の各業界のリーディングに導入いただいています。
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