Audience Studio v5へのマイグレーション方法
カスタマーエンゲージメントチームの高見 翔です。
この記事はAudience Studio v5へのアップグレードに関する4連載の最終回になります。
第1回:Audience Studioアップグレードに伴う新機能と概要
第2回:Audience Studioの「V5とV4の機能面の違い」
第3回:Audience Studio V5とV4の主要画面比較説明
第3回までは機能に関してご紹介いたしました。今回は、現在みなさんがご利用中のv4からv5への移行方法についてご案内させていただきます。
前提として、今お使いいただいているv4のUIが自動的にv5へ切り替わることはなく、当面はご依頼ベースでの移行を予定しております。将来的には全てのお客様環境のv5移行を想定しており、2022年4月末までの移行完了に向けてご案内を開始させていただいております。
また、まだAudience Studioを利用しておらず、これから使い始めていただく場合にはv5へ移行してからのご利用をおすすめいたします。
マイグレーション(移行)の概要
移行単位
- Data Workbench配下にあるMaster Segment(MS)単位
- 全MS一括での移行も可能
- セグメント単位・Activation単位は不可
移行内容
- 設定した時間帯にTD側で作業を実施
- 移行後は、対象MSに帰属するフォルダ、セグメント、Activation等のオブジェクトは、v5からのみ参照・操作可能に(Legacy(v4)では表示されなくなる)
- 権限設定も移行
- 全MSの移行後は、AS Legacy(v4)へのアクセスを停止
マイグレーションの流れ
以下の3ステップで移行作業を行うことができます。複数回に分ける場合は、下記の作業を繰り返します。
- 移行対象Master Segmentの選定
- Data Workbench – Master Segmentsから選定(複数指定も可能)
- 対象MSのURLを記録(一括の場合は記録不要)
- 移行スケジュールの策定
- 3営業日以降で希望時間帯(3時間程度の枠)を決定
- TD Customer Success担当者に連絡
- MSのURL、および移行希望スケジュールを連絡
- 一括の場合はその旨を指示いただければMSのURLは不要
マイグレーション前に動作確認をしたい場合
マイグレーションを行うと現在のUIは利用できなくなります。事前の動作確認をご希望の場合、以下のプランでマイグレーションをご案内させていただきます。
- テスト用Master Segmentで移行結果を確認
- 対象Master SegmentをSave as…でクローン作成
- クローンMSの更新をRunで実行
- クローンMSで移行確認用のセグメント、Activationを作成
- 対象のMSのみv5に移行(TDにて移行対応)、動作を確認
- クローンしたMSをData Workbenchで削除(v5上で作成したセグメントやAcitivationも削除されます)
- 本番環境を移行
- 利用ユーザに変更点・移行スケジュールを通知
- 全環境を一括で移行(その後は、v4画面へのアクセスは不可となりv5になります)
FAQ
Q. 移行後、v4 Audience Studioはどうなりますか?
A. フルマイグレーションが完了すると、v4 Audience Studioは使用できなくなります。
Q. 移行後、Audience Studio以外への機能UIに影響はありますか?
A. Data Workbench等は変わらずお使いいただけます。
Q. プレディクティブスコアリングやプロファイルAPIでの既存設定はどうなりますか?
A. フルマイグレーションに伴い、これらも設定を引き継いだまま移行されます。
Q. ポリシーベースドパーミッション(PBP)の設定は移行の影響を受けますか?
A. いいえ、オーディエンスに関連するすべてのIDは同じままですので、ポリシーへの影響はありません。
Q. 移行時にスケジュールされたアクティベーションを停止する必要がありますか?
A. いいえ、停止する必要はありません。
今回は、Audience Studioの「v5へのマイグレーションの流れ」を説明させて頂きました。
日本語サポートや使いやすい機能も増えておりますのでお早めの移行をおすすめいたします。
移行のご相談は担当のカスタマーサクセスにお問い合わせいただければと思います。
その他、本件についてご不明の点がございましたら、担当のカスタマーサクセス、またはサポートまでお問い合わせください。