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「TREASURE DATA “PLAZMA”」をイノベーションの着火点に

トレジャーデータでマーケティングを担当している堀内です。

2018年に私たちが取り組む「TREASURE DATA “PLAZMA”」では、テクノロジーパートナー企業によるマーケティングテクノロジーのライトニングトークとブース(「Showcase」)、デジタル活用事例の紹介で具体的なイメージを持つことができる「Case Study」とともに、オープンイノベーションとスタートアップ支援に対するプログラムを用意しています。

今回は、なぜトレジャーデータがオープンイノベーションに取り組むのかについてお話しさせてください。

 

ニューヨークのダイナミズムに危機感を抱く

2017年5月、ニューヨーク。

私はこの訪問時、ニューヨークと東京で似ている状況を感じました。ひとつには両都市が金融、経済の中心地であるところ。アメリカでは国土の広さも要因のひとつですが、ワシントンは政治の中心、ITとスタートアップはシリコンバレーというように都市によって特徴的な強みが分散しています。ニューヨークは金融、経済を担っています。日本の場合、東京に一極集中していますが、特にその中でも金融、経済の東京依存は突出しています。もうひとつ、面積が狭く、集約している都市構造も似ています。物理的な狭さは「近さ」と同義で、Face to Faceでのコンタクトが容易であることはビジネスに有利に働きます。

一方で異なる点も感じました。まずダイバーシティ。まさに「人種のるつぼ」という表現さながら、ニューヨークが異質なものを取り込み許容する力は、世界的にも傑出しています。東京にまだその能力はないように感じます。

加えて、物価から感じる経済状況。物価の高さゆえ、ニューヨークで生活するためには非常に高い収入を得る必要があります。それには経済が回っていないといけない。リーマンショックを乗り越えて活況を保ちつづけるニューヨーク。翻って東京では、お金が回っている感覚がない。停滞が当たり前のようになってはいないか。

私がニューヨークで感じた東京との差を一言で表現すると、それはダイナミズムといっても良いかもしれません。都市の活力、力強さ。

さらにニューヨークでは、「コーネルテック」(コーネル大学とイスラエル工科大学による共同プロジェクト)に代表されるように、シリコンバレー的なITとスタートアップの機能すら取り込まんとする動きがあるわけです。貪欲なまでのダイナミズムに危機感を抱きながら帰国したのを覚えています。

 

「VIVA TECHNOLOGY」の衝撃

6月にはパリへ。
パリと東京の比較では都市の歴史性や成熟度に近しさを覚えつつも、改めてダイバーシティ、他者を受け入れる度量の深さに大きな差を見出すことになります。とはいえ同時に、パリひいてはヨーロッパ圏の経済的、社会的に余裕の無い状況を感じたことも事実です。実のところ東京はまだそこまでの切迫感はない。それゆえ変化に対しての危機感がないというのが、正直な感想です。

ご存知のように、フランスではスタートアップ支援を政府が主導しています。いわゆる「フレンチテック」です。今年のCESでも話題を集めた「フレンチテック」ですが、背景にあるのは若者の失業率の高さ。雇用促進のために産業を育成する、その手段としてのスタートアップ支援の位置付けから、今や世界を席巻するオープンイノベーションの先進事例が生まれつつあるということを、私は「VIVA TECHNOLOGY 2017 PARIS」で体感しました。

「VIVA TECHNOLOGY 2017 PARIS」の大きな特徴は「OPEN INNOVATION LABS」というプロジェクトにあります。

そこでは、フランスを代表するグローバル企業が自社のビジョンと課題をオープンにし、その課題に対してスタートアップがソリューションを提示します(「VivaTech Challenges」)。2017に集まったスタートアップのソリューションは約6,000! 審査を通過した1500以上のスタートアップは、大手企業のスポンサーシップのもとに会期中はブースを構え、広く営業活動を行う機会を得ます。例えばスポンサー企業の競合にすら営業することも認められるのです。

”Viva Tech DNA is open innovation” オープンイノベーションの仕掛けによって、一企業だけでなく社会全体をアップデートしていこうという意気に、大きなインパクトを受けたことを覚えています。

 

「TREASURE DATA “PLAZMA”」でのオープンイノベーションへの取り組み

ニューヨークのダイナミズムに危機感を持ち、パリのオープンイノベーションへの取り組みを目の当たりにすることで、その刺激やひらめきをここ日本で展開することはできないかと、私は考えるようになりました。単なる移植ではなく、東京及びこの日本にとって意味を成し、かつデジタルアップデートの火種となるようなフォーマットを検討してきました。

今回私たちは「TREASURE DATA “PLAZMA”」を開催するにあたり、2つのオープンイノベーション、スタートアップ支援のプログラムを展開します。

1つ目は「Open Innovation Showcase」。「TREASURE DATA “PLAZMA”」の初日、2月19日のキーノートセッションと同時開催で、40を越えるスタートアップ企業や研究機関のブース開設とライトニングトークを行い、そのチャレンジを紹介します。この企画は、丸の内の事業成長拠点EGG JAPAN、パーソルキャリアのスタートアッププラットフォームeiiconTECH
PLAY、そして「TREASURE DATA “PLAZMA”」プロデューサーの西村真里子さんが率いるHEART CATCHとの共同プロジェクトとして、トレジャーデータのパートナーに限定せず広範に、スタートアップに開かれた場を提供します。

もう1つは「WILDER」。世界の潮流を受けて、日本版にアレンジしたオープンイノベーションのプログラムです。企業のビジョンと課題を共有し、テクノロジー企業のソリューション提案を取り込むことでイノベーションとデジタルトランスフォーメーションを加速させる、実験的なプログラムです(こちらはクローズドセッションです)。

残念ながら、日本でのオープンイノベーションの取り組みで成功している企業は多くはないと言われます。それに対してトライする、チャレンジする場所をトレジャーデータとして提供したいと考えたことが、PLAZMAに「WILDER」セッションを実装するきっかけとなりました。

 

イノベーションの着火点としてデジタルトランスフォーメーションを実現する

「TREASURE DATA “PLAZMA”」では、多数のパートナーのテクノロジーに触れ、先行事例から具体的な気づきを得ていただくと同時に、スタートアップ企業の熱を感じ、参加者同士の交流によってデジタルトランスフォーメーションを実現する場を作り出します。そのために「TREASURE DATA “PLAZMA”」自体が引力を持ち、イノベーションの着火点となることを願っています。

一方で、外に目を向け、刺激とインスピレーションを得ることも重要ではないでしょうか。私自身、世界のイベントに参加することで非常に多くの気づきを得ました。もし気になるイベントがあればぜひ一度足を運び、体感されることをおすすめします。

 


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